ツリーハウスを立ち上げた動機は?
当時勤めていた工務店の家造りに不満を覚えたから。
お寺などでも工事をしていたので、大工としての技術力は高い工務店だったけど、断熱や素材、デザインなど 家全体でみたらこれは違うと思うようになり、自分で設計した家を建てたいと思うようになり独立しました。
何かきっかけがあったのですか?
元々、温泉旅館や古民家、古都の街並みなどの日本家屋や、フランスの片田舎にありそうな古くなっても味のあるアンティークな建物が好きで、本を読み漁ったり、建物を見て回ったりしていました。

そんなある日、魚釣りで遠方に行く途中にまだ新しい古民家風な家が目に止まり、車から降りてしばらく眺めていたら、家の方が出てきてお話したら「中も見ていいよ」って言ってくれてお邪魔しました。

室内も古民家風な真壁造りでかっこよかったのですが、それ以上に驚いたのが暖かさでした。

1月ですごい寒い日だったんですが、中はすごく暖かくて、しかもそれがエアコン弱運転で暖まったら切っていると言っていました。

よく見るとその当時見た事もなかった、海外の木製サッシが入っていて断熱にすごくこだわったと聞き、「オレの目指したかったのはこんな家や!!」って火が付きました。

その日の釣りは上の空でしたね。(笑)
会社を興すにあたり苦労したことは?
やっぱり家の品質ですね。

ツリーハウスが目指すのは「時を重ねほど味の出る家。」

今の家って年数を重ねるほど劣化してみすぼらしくなるでしょ?
それがすごいイヤで。

日本家屋でもヨーロッパの家も古くなっても美しいのはなんでか分かりますか?
素材の違いなんですよ。


今の家は俗に言う新建材と言う工業製品で全てができているのに対し、日本家屋やヨーロッパの家は漆喰、木、石、レンガ、珪藻土等の自然素材でできている。

工業製品は時を重ねてボロくなるけど、自然素材は時と共になじんでくる。
だから何百年も持つし、何百年経っても美しい。

古着と一緒。

古着にナイロン生地の服なんてないでしょ?Tシャツやトレーナー、パーカー、ジーンズなど綿でできた自然素材でしょ?

そんな理由で自然素材を内装・外装に使えば、美観にも健康的にも良いと分かってたのですが、施工上の問題が・・・

室内の塗壁は大丈夫なんですが、外壁の漆喰はクラック(ひび割れ)のリスクがあって、それを解決するのに大変な時間と苦労を費やしました。

数ある塗壁材の中でも漆喰だけが唯一強アルカリ性で、防汚、防カビ、浄化作用の性質を持っています。

世に出回っているほとんどの塗壁材は、アクリル樹脂系で自浄性能がないので防カビ剤などを配合しています。

当然それは10年以上経ったら防カビなどの性能が落ちてきて、壁が汚くなる。
漆喰は素材そのものが力を持っているので効力が落ちません。

なのでメンテナンスもほぼ必要ない。

「性能の良さ、メンテナンスにお金がかからないようにする」ということを考えたら漆喰が一番良かったので、外壁は絶対漆喰を標準仕様にすると決めました。

クラックが入る原因は下地の影響なので、下地の施工を徹底的に研究と実験を繰り返しました。

その甲斐あってクラックの問題もクリアし、なおかつコストを抑えつつ実現できました。

お客さまからも大好評です。
最初から仕事は順調でしたか?
実験を繰り返し自分の目指す基準をクリアして万全の体制で開業しましたが、当初は仕事はほとんどなかったですよね。

親の後を継いで二代目でもないし、宣伝もしてないし知名度0ですもん。
誰この会社?みたいな(笑)

品質と技術の追求で頭がいっぱいで開業してからの集客や宣伝とか全く考えてなかったんで・・・今思えばホント無計画で怖いですね。(笑)

最初の一年は友人や知人の紹介で小さなリフォームを頂き助けられました。
ハウスメーカーの下請けをしないかと何度も誘われましたが、確かに下請けをすれば安定して仕事はあるでしょうが、 理想の家を家を造ると言う信念に反するので断り続けました。(おかげで二年ほど本当にしんどい思いしました笑)

それからしばらくして、会社に「ブログを見て気になってて」と言ってお客様が来店してくれてとんとん拍子で契約してくださいました。
涙が出るほど嬉しかったですね。

それからだんだんと順調にお家を建ててくださるお客様が現れ軌道にのりました。

全てのお客様に感謝してますが、特に創業当初の全く実績のない時に建てて頂いたお客様には本当に感謝しております。
ツリーハウスの家造りのこだわりは?
簡単に言うと「資産価値のある家」を造る事です。
日本の主流の家造りは生産性重視で工業製品を寄せ集めたハリボテのような家。
当然長持ちはせず家はボロくなり資産価値は下がる一方。

2000万も3000万もかけて造った家が20年後に家の価値はほぼ0で土地代のみの査定って悲しくないですか?

事実これが日本の今の主流の家の現状なんです。

家造り先進国のドイツは、良い物、古い物を大事にする習慣があり、ハウスメーカーなども存在しないので工務店に頼んで良い家を造ります。
しっかりとした素材を使い、質の良い家なので価値が下がらず、物によっては新築より中古住宅の方が高いケースもあります。

家も物も量より質を問う時代になっています。

地球温暖化の問題もあり、今からの住宅に求められるのは長持ちする丈夫な自然材を使い断熱性に優れ快適でエネルギー消費を抑えた財布にも環境にも優しい家。

家本体の性能を向上し、極力エアコンなどの設備機器の使用を抑えた本物のエコ住宅。
家全体を高性能にすることで、快適に健康に暮らせ、長持ちする資産価値の高い家になります。

それと、こだわりというか気をつけている事ですが、お客様と何でも話せるような関係を築く事です。
家を建てるまで現物が目の前にないのでいかにイメージ、価値観を共有するかということが重要です。

お客様には思い描いていることは遠慮なく何でも話してもらえるように心がけ、伝わったことやお客様が言葉にするのは難しいイメージなどをパースやスケッチ、模型などで型にしイメージや想いを共有できるように心がけております。

またそれらお客様の想いをよりよく実現するために私共プロとしてのお役に立つアドバイスをご提案するように心がけております。
ツリーハウスの強みは?
やはり技術力です。
家の出来ばえは職人により大きく左右されます。
私自身が大工として現場で働いてきて、色んな職人を見てきて家造りは職人の質が
重要と言う事を肌で感じてきました。

なのでツリーハウスの大工や職人、協力業者も各分野の選りすぐりの精鋭ぞろいです。
家の出来栄えは色んな素材、パーツの組み合わせによっても大きく差が出ます。
技術力のない住宅会社はカタログの中から、ありきたりの新建材の既製品の中から選ぶだけで、なんのオリジナリティーもなくカタログにないものはできません。

ツリーハウスは、ありきたりで質の低い既製品はほとんど使いません。
ない物は造るので家ごとに個性が出ます。

ツリーハウスが目指すところは?
少しでも多くの人にツリーハウスの造る本当に良い家を知ってほしいと思いますが、ハウスメーカーに比べて倍ほど手間のかかる家造りなのに、 慢性的な職人不足の問題を抱えており、年間に10棟もできないのが現状です。

バタバタ急いで工期を縮めるようなことはしたくないので、現状のまま一件一件丁寧な家造りをしつつ、大工や左官などの職人育成にも力を入れていきたいと考えております。
ツリーハウスで家を建てる人はどんな人?
やはり皆様それぞれこだわりが強いですね。
暮らし方自体にこだわりがあったり、デザイン的なこだわりや間取り、夏涼しく冬暖かいのが良いなど、具体的にイメージが固まってる方からまだボンヤリした状態のイメージの方まで、いろんな方がいます。

しかし皆様共通しているのが「本当に自分が納得した家を建てたい」と考えています。

ハウスメーカーの味気ない既製品の家ではなく、自分たちのライフスタイル、趣味趣向、美的思考を反映した、オンリーワンの家を建てたいと望んでおられます。

家造りを考えている人にアドバイスするとしたら?
まずは何で家を建てようと思ったのかをよく考えること。

家を建てようと思ったということは今現在の住まいや環境に不満があるということですね。

その今現在の住まいの不満な点をノートに書き整理してみる。
その現実的不満要素Aとします。

次に今の住まいでは見えない部分、例えば地震に強いのがとか、メンテナンスがかからないのが いいとか、趣味の部屋がほしいとか、広いウッドデッキがほしいとか、想い描く理想的要素B

このA+Bが自分の家、暮らしに求める価値観。

価値観が定まってないと考え方や想いがブレて前に進めません。
もうひとつ大事なのが施主力の向上。

ネット社会になり簡単に情報が入る世の中になったが、反面、情報が多すぎたり、人や社会によって言う事も違うので何を信じていいのか判断が難しいと思います。
数ある製品、家の中から良い物を見分けるコツは、その物が誰にとって良いか?という事です。

その物は買う側にとって本当に良い物なのか?それとも売る側にとって都合のよい物なのか、ということも大事な判断基準のひとつです。

それと、説明している事に対して科学的にも歴史的にも根拠があるかということです。
本当に良い製品は永く使用されてきて、歴史があり科学的にも証明されています。
逆に科学的にも歴史的にも説明できない製品は粗悪品の可能性が高いです。

もうひとつ、その会社、その人に家造りの哲学があるかということです。
本気で良い家を造ろうと考えている人は家造りの事ばかり考えているので知識も豊富で「良い家を造る」ということを一番重要に考えて、お金はその後から付いてくると思っています。

逆に哲学がない人は売ることが目的なので、家造りの事などほとんど考えていません。

一番分かりやすいのは「あなたにとって良い家造りとは?」と質問してみてください。
常に考えている人はスラスラ言葉が出てきますが、売ることが目的の人は出てこないはずです。

以上のことを念頭において、ネットで調べたり、色んな住宅会社に行って色んな人と話をすれば、必ず施主力が上がるはずです。

自分が建てたい家の価値感が定まり、施主力も向上すれば、後は自分たちと価値感や感覚、相性の合う住宅会社を選べば理想の家が建つと思います。

お仕事以外の事も聞いてみました☆

Q.趣味は何ですか?
A.登山、スキューバダイビング、釣り、読書

Q.好きな映画は
A.アメリ、パイレーツロック、WOOD JOB、深夜食堂

Q.好きな音楽は?

A.XJAPAN(神)

Q.好きな食べ物は?

A.ハッピーターン

Q.座右の銘は何ですか?

A.特にない (笑)

Q.尊敬する人はいますか?

A.イチロー、カズ、YOSHIKI

Q.社長から見てtreehouseはどんな会社ですか?

A.・センスを備えた職人集団。
・住宅センターの検査員に「日本中でもトップクラスの家を造っている」とお墨付きをいただきそれを自負しているが、手間のかかる家造りの為、年間10棟ほどしかできず一生大手になれない小さな住宅屋(笑)
・そんな方針の社長に付いてくるスタッフもみんな個性的でおもしろい